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バンパー内部・補強部品の話
ブログ
2016.02.10
2月に入り急に寒くなってきました。工場なのかを見渡すと、いつも通りの分解された自動車が並ぶ風景。ふと目にはいったのが、自動車の補強部材であるリーンフォース。前後のバンパー内部に取付されていて、衝突の際に荷重を受け止める部品です。いつも見慣れたこの部品ですが、車種やメーカーにより、実に様々な形状、材質で作られているんです。今回は3車種の後部フォースメントを比較してみました。ボルボとアウディはアルミ材で、ここまでやるか?と言うくらいの剛性で強靭な作りです。正面入力の衝撃ではビクともしないでしょう。対して某国産車のフォースメントを見ると、ペラペラのアルミ素材、手で曲がってしまうくらいの強度です。もちろん、事故の衝撃は、入力方向もさまざまですし、自動車の安全性はフォースメントだけで決まる訳ではありません。一概にどちらが良いとは言えませんが、部品単体で比較すると、見えない所にも手を抜かない、欧州車両全般の安全に対する意識の高さが見えてきますね。